スポーツパフォーマンス研究について
2010年7月頃文部省の熟議カケアイに投稿した一文を記します。
スポーツパフォーマンス研究について
今色々な分野で活躍されている、古武術の甲野善紀先生などは、今の科学を完全否定されているかのごとき発言もあります。
氏の習得された技は実に人間業とは思えぬようなものもあります。
氏の言によれば、人間は、全身が寸分の狂いもなく、脳或は、脊髄の指令一過、協調して、機能する事によって、普通では考えられないような、パフォーマンス(技)を作る事が出来るという事です。
このようなパフォーマンスを分析研究する学問分野は現存しないとまで、極言されています。
この言葉は、ある意味で現代の科学者たちへの挑戦若しくは、警鐘と受け取るべきではないでしょうか。
昨今の研究は、あまりにも、研究テーマが、細分化されて、全体から離反してしまっているようなものもあります。
常に研究とは、個と全体を踏まえたものでなくてはならない。どんな精密な研究であっても、「現場に対して、どのような意味を持つか。」が無くてはならない。
研究者間・学会間のコラボを活発にする事が大事でしょう。
多元同期計測機器(例えば、画像・脳波・筋電図・超音波・フォースプレート・呼吸機能等などを組み合わせたもの)の開発なども望まれます。
それによって、人間パフォーマンスの全容が、徐々に明らかにされて行くと思います。
同一テーマについて、同じ土俵で、各分野の専門家が、意見交換し合える場を作る必要があると考えます。