HSBCチャンピオンズ―世界ゴルフ選手権観戦 上海滞在記
平成21年11月4日(水)
MF0816にて羽田出発、東京上海間1550キロ? JFOS上海支部長浅川さんに上海空港で出迎えて頂く。タクシーに乗り名都城ホテルへ。早速上海料理の夕食(JFOS上海事務局長湯さん―中国国籍で日本語ぺらぺらで、浅川さんの有能なる女性秘書でもある。―も交えて。)
明朝8.00:ギャラリーバスにて近くのコンビニ―ローソンの前よりトーナメント会場の余山(SHESHAN-シーシャン)CCへ出発予定。
平成21年11月5日(木)
HSBC Champions初日:
バス乗り場まで浅川さんと湯さんが、迎えに来て下さった。ホテルより、SHESHAN(余山CC)まで、大渋滞で2.5時間位掛る。途中工事中の影響もあった為らしい。普通なら1時間位の処らしい。途中湯さんから中国事情を色々と伺う。
本トーナメントの基本色は赤、実に映える。会場が、赤一色である。トーナメント全体が華やかに感じられる。
先ずアウト1番のギャラリースタンドで、池田雄太プロ・丸山大輔プロ等のティーショットを見る。インスタートの遼ちゃんが、回って来るまで、小一時間クラブハウス周辺を見ながら、コース全体のレイアウトを掴む。
遼ちゃんは、しょっぱなピンがらみ・同伴プレーヤーは韓国出身のアンソニーキム(USAちなみにアメリカは中国語で美国と書く。)と南アのレティーフグーセン。
グーセンはかなりの背丈の大男で腕はまるで丸たんぼうのよう。
物静かで、アーニ―エルスと並んで、南アの選手特有のゆったりスウィング。PGA切っての評判の紳士然としたプレーヤーだ。今回は不出場だが、ラブ3世と雰囲気が似ている。
飛距離は3人とも大体同じくらい飛ばす。
そのまま、後半のハーフアウト9ホールを遼ちゃんのプレーを見て回る。
会場のムードとしては、日本やアメリカと異なり、多数のギャラリーが、写真を撮っていたので、ここでは、プレーの妨げにならなければ、黙認しているのかと思い、小生も、デジタルビデオでかなり遠く離れた処から撮影していて、ロープ外から見守る遼ちゃんのお父さんに注意される。
「日本人はマナーが悪くていかん、幾らシャッター音が聞こえないと言っても、それを見て、他の人が真似をするから駄面なんだ!人にマナーを教える立場の年齢でしょう。」とお叱りを受ける。
先日遼ちゃんが、ギャラリーに向かって、怒りの様相で、「写真を撮るのは、止めて下さい。」と怒鳴ったとか、そういった事情もあって、お父さんもピリピリされていたのでないかと思う。やはりルールはルールである。こっちはしゅんとなるほど反省した。
スコアはキムが飛ばして、初日終了時-5、グーセン-1、遼ちゃんイーブンとまずまずの出足。
ホテル近くの居酒屋「さざなみ」で夕食。
しばらくぶりの日本食で、焼きサバが旨かった。
明日は地下鉄利用する予定。ホテルより地下鉄駅までタクシーワンメーター・地下鉄で最寄駅余山まで約15分・コースまで、徒歩10分・
この日日本人としてすごく嬉しいニュースが地元のTVの日本語放送で報じられた。
ヤンキースが、ワールドシリーズ優勝、その上、松井選手MVP(優勝を決めた試合で、ホームラン・タイムリーヒット・タイムリー2塁打と4の3で、打点一人で6打点―ワールドシリーズタイ記録、総じては、シリーズ3本のホームラン)に選ばれたとの事。
ポストシーズンに入ってやや調子を落としていた。最後のワールドシリーズできっと活躍してくれるのでと期待してはいたが、案の定の大活躍である。
松井選手の打撃フォームは世界一美しい。やはり無駄のない、合理的スウィングと言えるのではないだろうか。世界の王選手に匹敵する素晴らしいスウィングだと思う。パフォーマンスの美しさと合理性は、合致するものだ。
平成21年11月6日(金)
二日目:
地下鉄利用しての会場入り。車内は丁度席が埋まるほどの状態。小生と同年輩位の男女2カップルが乗り合わせていたが、男性たちは二人とも、昔懐かしい人民服と帽子をかぶっていた。座席が対面同志となり、実におおらかに大声で、怒鳴るように何事かしゃべっている。勿論おばあちゃん連も含めてである。彼らの顔つきが何ともいえず幸せそうで、健康そうであったのが印象深い。政治の安定化の一面が伺われた。
遼ちゃんの9-18ホールのプレーを追う。日本人の応援団が多数同行するが、日本での観戦に比べれば、実にゆったりと、身近でプレーの様子が見られる。
日本から多数の芸能人たちがお忍びで、応援に来ているとか。玉置浩二似のカッコいい男性もいる。ひょっとしたら、彼かもしれない。
全盛時のニックファルドのキャディーをしていた、小柄な女性が、欧米のプレーヤー(スエ―デンのHenrik STENSONかオーストラリアのGeoff OGILVY)のバッグを担いでいた。
No.12グリーンまわり、極めて芝が短くエプロン様だ。グーセンもアンソニーキムもウェッジによるアプローチをしていた。二人とも、寄り切らず。遼ちゃんだけは、7-8番アイアン位のランニングで寄せて、パットを決めた。タイガーのようにウッドの転がしの方が向いているように感じた。
No.13奥のラフに外し、フェイスを思い切り開いたロブショットをするも、3メーター位オーバーそこから2パットでボギーとする。
No.14ティ―ショットを真正面から見たが、3人の中で遼ちゃんだけが、スウィングセンターの動かぬ、昔言う、逆Cに近い美しいスウィングをしていた。
このホールでは、ツーオン・ピン奥1.5m位につけて、イーグル。圧巻!
遼ちゃんパパは今日もロープ外を歩いて彼を見守っている。
湯さんとホテル近くのゴルフレンジで練習。浅川さんのゴルフスクール見学・夕食。
PM7.30より雑技団観劇(流石に昼間の疲れからか、久し振りで、右足太ももの内側の所謂大腿内転筋の痙攣が起こりそうになる。)竹上り、輪くぐり、多数のフラフープ回し、人間ピラミッド等など、20種目位あるか?
圧巻はフィナーレの球状の檻の中で、オートバイ5台が疾走する演技である。
どの演技も一つ間違えれば、大怪我か命を落とすかと思われる迫力満点の技のオンパレードである。
その後、足のマッサージにチャレンジ。たっぷり一時間何か全身の疲労が取れた気がする。
それにしても交通事情が極めて悪い。車は飽和状態、来年当地で行われるEXPOが心配だ。
平成21年11月7日(土)
三日目:気温は連日好天で平均25度前後・
ギャラリー日本やアメリカと比べて比較的少なく、余裕を持って遼ちゃんやタイガーが見られる。
遼ちゃんのウェア:
初日:上―白、下―オレンジの縞模様のスラックス
2日目:上―赤、下―白のスラックス
3日目:上―白、下―ピンクのスラックス・バイザー
明日は何を着るか楽しみ、上オレンジ下白じゃなかろうか?
なかなかおしゃれでセンスも抜群だ。勿論スタイリストが付いていると思われるが、大変さわやかで、ギャラリーの目を楽しませて呉れる。
コースへの到着が遅くなったので、15番ホールよりコースを逆行し、アーニ―エルス・イアンポールター・大輔丸山・マットクッチャー等のプレーを見て、14番で遼ちゃん・ビジェガス・小田孔明のパーティーを迎える。遠くから見て、あのスウィングは誰とわかるプレーヤーが何人かいる。
マットクッチャーと言えば、昔1999年のマスターズで大変な人気の若武者として、アマの世界から、鳴り物入りでデビューした当時を思い出す。パーマー・ノーマンに次ぐ人気者であった。
そのまま18番まで、日本人応援団とともに歩く。三日目ともなると見慣れた顔だらけとなる。
18番はさすがに大勢のギャラリーが待ち受けていて、小生の潜望鏡まがいの秘密兵器(PGAチャンピオンシップ―いわゆる全米プロ―がアトランタで行われた時に多くの観衆が持っていた観戦用特殊オペラグラスを現地で購入したもの・2メートルの大男に変身できる。)が役に立った。
5アンダーでスタートした遼ちゃんだが、この日の調子は今一で二つ伸ばして、セブンアンダーの7位でファイナルを迎えることとなったようである。
その後クラブハウス周辺のイベント会場やら、練習場見学などをして、ホテルに戻る。明日に備えて、TVでのんびり日本シリーズ巨人優勝の瞬間などを見る。