解剖学的運動とイメージ的運動
人間は、イメージで本来の運動機能軸以外の仮想の機能軸を作り上げることが可能である。例えば、人間は、手のひらを、空間で、直線状に、移動させることも可能である。この動きは、目的達成のために、全身の諸関節が、複雑な協調運動の結果完成される。これらの極めて複雑、かつ単純な動きをいとも簡単に、成し遂げてしまう。
青木プロが、小指を固定したイメージで、パッティングすると言うが、これも厳密には、解剖学的機能軸でなく、仮想の機能軸であるかも知れないし、また極めて、それ(解剖学的機能軸)に近いところを見つけ出したのかも知れない。
前腕の解剖学的回旋軸は、櫈骨頭と尺骨遠位端を結んだ線であるとのこと。
いわゆるゴルフのフォーアームローテーションとは、完全にイメージ的回旋を意図したローテーションであって、解剖学的機能軸など存在しない。
イメージ的運動:解剖学的な運動にとらわれない運動である。両者が同一であることもあり得る。
人間は、瞬時にして、この二者のうちどちらを選ぶことも可能である。
プレーヤーは、解剖学的機能軸と仮想のイメージ的機能軸との微妙な使い分けをしているのかも知れない。
解剖学的運動は、単純作業で、あまり感性が関与しない。イメージ的運動は、感性そのものである。
シャンクの因もイメージが確定しないままに打つからかも知れない。イメージが曖昧な状態でパフォーマンスを行うことは、極めて危険である。よく言う「迷いは禁物」と言う事である。