感性を蘇らせる!
今日の日経夕刊に藍ちゃんが、米ツアーで「またも予選落ちの危機」との記事が目に付いた。このところ、藍ちゃんピンチ続きで、精細を欠いているのが気に掛かる。記事の中で「なくしかけていたフィーリングに集中した。」「フィーリングとか考えたことがなかった。無意識に出てくるものだった。」とある。このことに関して筆者の感じたままを述べて見る。正直言って今までの藍ちゃんのスウィングには、全体的にやや硬さが感じられた。名コーチであるお父さんの優氏の指導のままに順調に世界的ゴルファーになるまでに成長して来た。彼女自身も言っているように、感性とかフィーリングと言ったものは自然に体得されて来ていた。しかし、これは当たり前のことではあるけれど、経験豊かな、岡本綾子プロとか、アニカソレンスタムとか、青木功プロとかの百戦錬磨のこなれた技術に見られるなんとも言えないいわば所謂「タッチ」をマスターするまでには至っていないと思う。このベテランプロならではの「タッチ」は普通の人間では気が遠くなるほどの球数を打ってはじめて身につく可能性のあるものではないだろうか。器用な人は「タッチもどき」を短期に体得するかもしれない。しかし本当に自分のものにするには、マッスルメモリーの為のある程度の練習が不可欠だ。感性とかフィーリングを早くマスターしたり、蘇らせたりする一つの方法として、自分の調子の良かった時(或いは対比する意味で、調子の悪い時のものも良いかも知れない。)の画像を見直したり、優れたテクニシャンの動画(TVのトーナメントに出場している名手・各種のビデオ等の)を数多く見ることが極めて有効であると思う。微妙なイメージを頭の中に刻み付ける事が出来て、極めてパフォーマンスするときに有用であるはずだ。色々やってみてこれだと思うものが、その人の感性・フィーリングに基づいたパフォーマンスであると考える。当然の事ながら、感性は他人に教えられて身につくものではなく、自分で試行錯誤して覚えるもの。諸氏の追試をお願いしたい。