アプローチの際の肩関節の使い方

先日スポニチの鈴木亨プロのシニアの引き出しのコラムで「短い距離ほど体を回す意識捨て肩甲骨動かすイメージで振ろう」とありました。ここまで身体の詳細な部分まで触れたレッスンはあまり聞いたことがありません。と同時に最近のプロは骨格の細かい部分まで意識していることを知り、我が意を得たりの思いがあります。

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肩甲骨を動かすという事は、そもそも、鎖骨を介して、体のコアの部分の胸骨上端の直ぐ傍の胸鎖関節から端を発しているために、鎖骨の外側端の肩鎖関節(両関節とも三次元的に全方向移動関節)とともに、別々に前後左右方向移動可能なのです。(後出する解剖図参照)

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前回ブログ「パッティングフォームの猫背型と脊柱直立型」の中でも述べたように、shoulder turn motionを使うことだと考えます。短いアプローチはスイング全体のセンターである第七頚椎部分は固定して、体の前方にある胸骨上部を支点と意識して、そこから両鎖骨を介して両肩関節より末梢に出来る二等辺三角形を可及的に保持するよう心がけて、単純振り子運動すろのがチップショットであり、それにローテーションが加わったものが、ピッチエンドラン・ピッチショットということになると思います。アマチュアはこの二等辺三角形の保持が極めて難しく、最初から肩甲骨が動かず、手だけが動いてしまうために簡単に二等辺三角形が崩れてしまう。そうなると所謂手打ちとなり、再現性が極端に落ちることになります。

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体質とか年齢により肩甲骨の動きには人により大きな差があります。コアを動かさずに肩甲骨のみを動かせるのは、せいぜい30度前後でしょうか。従ってある程度の飛距離が必要となると、コアの部分の脊椎上部の捻り、更には骨盤部の捻りも僅かづつ必要になると思われます。

ここでちょっと疑問に思うことがあります。
フルスイングの始動はこの動きから始まるのでしょうか?それともコアから始動して、トップ近くで、肩甲骨の動きが付加されるのでしょうか?両方共在りの感じがしますが、何処からでもすぐ切り替えせるのは前者のように思います。いわゆるコントロールショット向き。