読みたい書物を抱えて、寝床に入る。
この言葉は、作家城山三郎氏が、生活の中の一つの楽しみとされていたとして、何処かに、書かれていたと、記憶している。
私の場合にも、この言葉は、得も言われぬトランキライザーのような意味合いの、一つの至福の喜びとなっている。
今夜も、正にその感懐を抱きつつこれから、寝床に入るのを楽しみにしている。
日中、比較的気温が高く、久しぶりの好天のため、家内同道で、近所のイトウゴルフというお気に入りのアプローチ練習場と、グリーンパークという屋内練習場をはしごした。
1時間打ちっぱなしで250発ほど、思い切り、ボールを打ったので、心地よい疲労を感じ、その疲れを風呂で癒したのち、この一文を記している。
読みたいと言っても、まず殆ど、読み耽るということは滅多にない。
まず大抵の場合に、1ページも、めくらぬ内にすやすやというのが定番である。
従って、1冊の本を読破するのに多くの場合、2-3週間は、優にかかる。
その時その時で、読みたい本が変わるので、いつも、枕元には、4-5冊は、ゴロゴロしている。
何のことはない。この習慣は、私にとって、最良の睡眠薬なのである。