究極のパッティング軌道?
最近試みていて、比較的成果を上げているパッティング方法について述べてみる。
最近のラウンドのパッティング数は、ハーフで言うと12から18位で、平均で15-16位であると思う。
練習量が十分と言えないので、未だ自分としては、不満足な結果ではあるが、紹介する。
私としては、人間工学的に考えて、今のところ最良のメソッドと感じている。
人間の持つ特殊能力として、手掌(てのひら)或いは、手の甲を、空間を直線的に動かすことが出来る。
分かり易く言うと、テーブルの上に直線が記されているとする。その線上を、人は、手掌(てのひら)を、正確にしかもいとも簡単に、移動させることが可能である。
振り子運動とは、まるきり異なる動きで、非常に複雑な多重関節運動である。
この運動は、軸がどうの、回転がどうのと、いった事は全然関係がない。
脳の指令一下、身体全体がその動きを実現すべく、協調運動を行って完遂させる。
更には、体が動きながらでも、実現させてしまう。
これだけは、おそらくロボットでも難しいのではないだろうか。可能かも知れないが、かなり複雑な、モノとなるのでなかろうか。
この動きを利用して、パターヘッドを動かすと、従来主流となっている、首の付け根を支点とした、振り子運動と違って、三次元的に見た場合にボールを点でなく、線でとらえることになり、パターの芯でボールをヒットする確率がぐんと増す。
簡単に言うならば、いわゆるプッシュする動きである。所謂タップ式打法であろう。この動きには、あまりフォローが取られないのが通例である。
取ろうとすれば、出来ないことはない。
しかしこの事にメリットがあるように思っている。
ボールの芯を打ち抜いていないので、ボールの転がりの伸びは、却って、余り良くない。これが逆に、早いグリーンでそこそこで止まってくれるメリットに繋がる。
カップをオーバーし過ぎず、3パットの危険性を減らして呉れる。
この動きの欠点は、振り子運動と異なり、長い距離の振り幅が、困難な事である。
従って、その点は、ヘッドスピードを上げて補うこととなる。
ひいては、ボールをより強くヒットすることとなり、パッティングのキャリーが長くなる。転がるスピードが速いために、芝目に負けずに転がってくれる。
この方法は、比較的ショートパットに向いていると思う。しかしロングパットの場合でも、振り幅は、そこそこにしか、大きく出来ないので、ヒットする強さを加減することで貫いている。
3パットの確立は減るが、ラインには乗っても、カップ一歩手前で止まることも結構あるように思うので、遅めのグリーンでは、フォローを少し意識した方がよいかもしれない。
これからの研究課題である。今の段階では、強めのヒットを心掛けて対応している。
ボールの伸び足に関係するのは、ボールの芯を打ち抜くか否かではないかと思う。
以上は、書斎の実験室と練習グリーンで、試行錯誤しながら、実験した上で、良かれと思って、実行している試みである。是非とも皆さんにも追試して頂きたい方法である。