片山晋呉プロの全英欠場のニュース
片山晋呉プロが身体の故障で今年の全英オープン欠場を表明した事を新聞紙上で知りました。誠に日本人のゴルフファンとして残念です。本日のスポーツ紙上に片山プロの談話として「右膝に水がたまって、去年から色々な所で診て貰っているけど良くならない。」とありました。ジュニアの頃からの付けが廻って、かなり膝の状態は、思わしくないのではと想像します。軟骨の磨り減り、骨の変形も少なからずあるのでないでしょうか。人間の身体は消耗品ですから、大変な練習量をこなせば当然の結果オーバーユースで、耐用限度を超えたパーツの破綻を来たしてしまうのでしょう。リトルリーグの子供たちがカーブを多投するのを禁じられているのは道理です。バランスを考慮して、左打ちを取り入れたりして、かなり自分の身体のケアに気を配っておられるようですが、長年の積み重ねによる疲労は限界に近いのではとさえ感じます。色々と賛否両論賑やかなようですが、過去の選手会長としての自覚からか、突拍子もないパフォーマンスでムード作りをしたり、国際舞台での体力的なハンデを克服すべく、自分のゴルフに対して貪欲なまでに、創意工夫を加えた練習方法を考えたり、個と全体を考えて、日本男子プロの人気回復に努めている姿には、頭が下がります。プロは皆、身体の部品が痛んでいても、何とか上手くそれと付き合いながら選手生活を続けているのだと思います。身体に故障のないプロは皆無と言って良いのではないでしょうか。「無事これ名馬」と言いますが、名選手ほど、身体の怪我が少なく、怪我をしてもすぐに回復する術が備わっているようです。一日も早く身体のケアを進めて、また2001年の全米プロ4位の時のような活躍を見せて欲しいものです。実は筆者が2000年ミレニアムのスコットランドのセントアンドルースで行われた、ジオープンを観戦に訪れた際に三日目、予選落ちした片山プロが、居残って一般ギャラリーに混じって観戦にまわり、トイレでパッタリ隣り合わせになった事があるのです。「お疲れ様でした。」の声をかけた記憶があります。「くさい仲」のファンとして、心からの復活を祈ります。