アドレスとインパクト -2004.01.21-
インパクトはアドレスの再現か?これはしばしば論議の的となるテーマであるが、今回合成画像を作成して考察を加えて見る。先ず三方向より見たプロのドライバーの画像(アドレスを残像として赤線でインパクトを示す)を供覧する。
Ⅰ.正面像
Ⅱ.後方よりの側面像
Ⅲ.スウィング軸の略直角方向より見た画像
パターからチップ、ピッチエンドラン、ピッチショット、アイアン、ウッドそしてドライバーに至るまでに徐々にアドレスの再現でない部分が増える。
パッティングの単なる振り子運動から始まり、コイリング(体幹部分の回旋)・ローリング(上腕骨・前腕骨それぞれの長軸方向の回旋)・コッキング(左手関節の蝶番関節様の動き)が少しづつ付加されてドライバーのフルスウィングとなる。
アドレスでスクエアにセットアップされた状態がインパクトでどれほど異なって来るかを画像より列挙して見る。
1) かなりハンドファーストのインパクトとなる。
2) 両肩関節両股関節ともにかなり開いている。
3) よりハンドアップとなって、左上肢とクラブシャフトが直線的になっている。
4) 右肩下がりが更に強くなっている。
5) 骨盤部は飛球線タージェット方向へスライドしている。
共通部分としてはスウィングセンター(第七頚椎部分)のずれは殆どない。
飛ばすと言う目的達成のために骨格系はこれ程までにアドレス時の形を崩さねばならない訳だ。
* 結果として異なった形となる訳でここに見られるインパクトの形は目指すべき形ではないと思う。