スウィング軸
- スウィング軸(脊柱)下端は大きく動く -
今回はスウィング軸について考察する。
レッスン書には軸として色々な表現がされている。正面から見た一平面的な線として示している事が多い。イメージとしては単純な方が良い場合もあるが、骨格面より立体的に捉えて見る。スウィング軸とはゴルフスウィングと言う人体の捻転運動の軸たる脊柱である。
1) その軸(脊柱)は空中に浮いた存在であり前傾し、且つ生理的に湾曲している。
頚椎:前湾、 胸椎:後湾、 腰椎:前湾
骨格図参照
2) 脊柱は真っ直ぐの一本の軸ではない。脊柱の湾曲:ベアリング様構造であり回転の変化が順次伝わりドミノに似た所がある。スウィングセンターである第七頚椎(捻転運動の上端)は固定されている。
3) スウィング軸(脊柱)は身体の楕円形横断面の後方部分に偏在している。スウィング軸を保って身体を捻転すると言う事は身体の前方部分を大きく動かすと言う事である。
4) スウィング中骨盤は僅かに前傾した状態であり、その前傾したままで両股関節の乗り変わりが起こるので骨盤の後上方部分に連絡する第五腰椎・スウィング軸下端は移動する。
5) フルスウィングとなると両股関節の乗り換え更にはバンプという動きも入ってくるので脊柱の下端(捻転運動として骨盤と連絡する最下部の脊柱・第五腰椎)はかなり動く訳である。
骨盤部の動き
イラストをアニメ化してみる。
6) しばしば「アドレス時背骨を真っ直ぐに。」と言われるが余り過度に伸ばそうとすると却って力が入りコイリングの妨げとなる。むしろ自然に近い生理的湾曲を保って前傾すべきと思う。
7) スウィング軸を軸方向より見た画像で第七頚椎と第五腰椎を線で結び両端の動きを観察した。第七頚椎(スウィングセンター・スウィング軸上端)は略固定されており、第五腰椎(スウィング軸下端)はかなり移動するのが読み取れる。